近頃の浮動小数点数型は喋るらしい。
特徴のない顔にひょろついた体躯。汚いニキビ面で一重まぶたをしたメンヘラ男がFF比を計算している。
彼らが現実のどこで否定されようとも、ここでは優しい実数が小数の写像を迎える。
口当たりの良い有理数が「細〜い」とか「女の子にしか見えな〜い」と叫んでいる。
それらを口で溶かしきったら、すぐにでも「女装じゃないですよ!ぷんぷん!」と返さねばならない。
古事記にもそう書かれている。
あぁ。そもそも男のままで生きていても注目されず埋もれていくだろうに。
女に埋もれることで持て囃され、それを喜ぶのは彼らの天性か、それとも現代が生んだ病気か。
三味線を弾き、按摩をして、小屋で見世物になる。障害者はずっと専門の生業を持って生きてきた。
時代は移った。彼らはネットの海を見世物小屋に見立てて生きている。
だるま女たちが自撮りを上げているTwitterを見て、差別反対活動家たちは何と言うんだろうか。
今日もアップロードされるたくさんの自撮り写真を見て、Twitterが訴えられる妄想をする。
アップロードした彼ら自身が追及される滑稽な法廷を思い浮かべる。
ファッション・バイセクシャルの性的搾取は差別反対活動家たちの保護対象になるんだろうか。
僕も弁護士になるんだ。
だるま女に手なんかない。