みなさんはどんなブログサービスを使っていますか? あなたの使っているブログサービスでは、記事やページの固定表示機能を使えますか?
固定表示機能とは?
固定表示機能とは、(今適当に名前を付けたのですが、)記事一覧の先頭部分に割り込んで記事やページを表示する機能のことです。著者紹介やサイト紹介、あるいは人間向けのサイトマップを置くケースが多いようです。フロントページにアクセスした時点で、記事を更新しても変わらないいわば「サイトの顔」が表示されるわけですから、非常に人気があります。
この「フロントページにのみ固定ページを表示する」というのはブログのレイアウトとしてありがちですが、実はこれを実現するのは意外と難しいようです。
さて。あなたの使っているブログサービスは、固定表示機能に対応しているのでしょうか?
FC2ブログ
いくら探しても以下で説明するバッドノウハウが語り継がれているばかりです。または、対応するテーマを使うかテンプレートを直接編集する必要があります。あるいは、HTMLパーツを配置すればまぁできます1。
はてなブログ
上に同じです。固定ページを作成・編集する - はてなブログ ヘルプによれば、有料プランで固定ページを作成できるとのことですが、フロントページ上部に固定表示するような機能はないように見えます。
Blogger
これまた上に同じです。HTMLパーツを使って配置するとまぁ行儀がいいかもです。MarkdownやWYSIWYGに慣れてしまった今では、更新しようにも腰が重くなってしまうとは思いますが。
Yahoo!ブログ
フロントページ用の投稿を格納する「書庫2」を作り、その書庫をフロントページに表示するよう設定できるようです。あまり直感的ではないですね。ファン限定の記事も置くとファンと一般でトップページを変えられるという技巧も広く使われているっぽい。
WordPress
フロントページに固定ページを表示する設定があります。こんな感じのプラグインで固定ページ内に記事一覧も表示できるようです。嬉しいですね。
固定表示機能を模倣する
固定表示機能がないにもかかわらず、多くのブログサービスはユーザー数を大きく伸ばし、インターネットでの情報発信に役立ってきました。どうしてでしょうか?
固定表示機能がないのなら、作れば良いからです。
かんたん! 固定表示機能の模倣
- フロントページに表示したい内容を普通の記事として書きましょう。
- 公開日時をずっと未来に設定します。例えば
2020-08-10
などがいいと思います。来ないので。 - そのまま公開すれば、いつでもフロントページに表示される記事の完成です!
- お好みで、記事内容を途中で省略されないようにしたり、固定記事だけを表示するようにできます。
これがね、固定表示機能の模倣でも最悪の部類で……。
エセ固定表示機能は何が悪いのか?
公開日時を調整して固定表示機能を模倣することについて、私は以下の点で悪いと考えています。
- 実際の公開日時や更新日時とは関係のない日付が表示される3。
- 最新記事のフィードの先頭に常に固定記事が配置され、最悪の場合更新が通知されなくなる。
更新通知が止まるのは痛いですね。まぁ当然実装によると思いますが。例えば、前回のHEADを最新記事と突き合わせていく感じだと後ろの記事はスキップされるでしょう。
ちなみに、執筆時点ではSlackのRSS integrationが騙されており、最新記事があるにも関わらず通知が出ていません4。フィードリーダーに読み方の規格はあるのかな。教えてください。
よりよい固定表示機能の模倣へ
サイドバーにAboutページなどへのリンクを置いて満足できるならもうやってるんですよね。ブログでも普通のWebサイトっぽくやりたいという素朴な願いを、実際のところ僕は咀嚼しきれていません。
HTMLパーツをプラグインとして配置する方法を少し工夫すると、例えばフロントページ用のHTMLコードをjQueryで着脱し5たり、テンプレートの条件文などを記述する必要があります。最終的には、このようにテンプレートに手を入れて生のHTMLやJavaScriptを書く必要があると思っていますが、こういう煩雑な編集を全ての情報発信者が平等に扱えるわけではありません。
どうすればいいと思いますか? 分かりません。
おわりに
正しく表示されてるんだから文句を言うな。ブックマークに登録して毎日ブログの更新を確認しろ。毎週[月火水木金]曜日はWebコミックもチェックしろ。更新を確認するのも手間ならもう読むな。はい、分かる、ちゃんと確認します、ごめんなさい。